「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルになった猫、ブリティッシュショートヘアは、美しいブリティッシュブルーの被毛が魅力的です。

がっしりとした体つきで、丸いシルエットが可愛らしいですが、やや太りやすい傾向にあります。肥満は様々病気の原因となるため、体重の増加に悩む飼い主も多いことでしょう。

今回は、ブリティッシュショートヘアの標準体重から、気を付けたいエサの選び方や体重管理の方法などまで、幅広くまとめています。

ブリティッシュショートヘアの体重管理に悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。

ブリティッシュショートヘアの標準体重

まずはブリティッシュショートヘアの標準体重を見てみましょう。

ブリティッシュショートヘアのオスとメスの標準体重

ブリティッシュショートヘアの成猫の体重は、オスが4～8㎏、メスが3～6㎏ほどで、体長は約40～50㎝ほどです。

オスの方がメスよりやや大きい傾向があるようです。

ブリティッシュショートヘアの子猫～老猫の標準体重・体長

ブリティッシュショートヘアが生まれたばかりの子猫のときは、体重は100ｇ・体長10㎝程度です。生後3か月で体重1.3㎏・体長約20㎝、生後5か月で体重2㎏を超えるほど、1年で成猫と同じくらいの体重・体長まで成長します。そして老猫になるにつれて、体重が増加しやすい傾向になります。

ブリティッシュショートヘアの特徴

ブリティッシュショートヘアは穏やかで温厚。人懐っこく、家族には分け隔てなく懐きます。丈夫で病気にもかかりにくいと言われ、とても飼いやすい猫です。

しかし、活発に動き回って遊ぶより静かに過ごす方が好きな性格なので、太りやすいと言われています。飼い主は肥満にならないようにしっかりと体重管理をすることが大切です。

ブリティッシュショートヘアのエサ選びのポイント

それでは、ブリティッシュショートヘアのエサ選びのポイントについて見てみましょう。

ドライフードとウェットフードをバランス良く与える

キャットフードを選ぶさいは、ドライフードとウェットフード、どちらがブリティッシュショートヘアにとって良いでしょうか？

ドライフードは栄養バランスが良く、長期保存が可能です。しかし水分が少ないところがデメリットです。

ウェットフードの良さは、何と言っても水分が豊富に含まれるという点です。食感も味も良く、猫は好んで食べることが多いです。しかし、歯に汚れがたまりやすく、保存がきかないというデメリットがあります。

おすすめなのは、ドライフードとウェットフードを両方与えることです。例えば朝ごはんはドライフードにして、夜ご飯はウェットフードにするのも良いでしょう。

成長段階に合わせたエサを選ぶ

ブリティッシュショートヘアのエサは、成長段階に合わせることがとても大切です。

子猫期

1歳未満の子猫期は、高たんぱく・高カロリーの子猫用のエサをたっぷりと与えましょう。まだ胃が小さく、栄養を1度に吸収することができないので、1日に3～5回に分けて与えましょう。

成猫期

ブリティッシュショートヘアが1歳を過ぎた頃から、成猫用のエサを与え始めます。

標準的な成猫のブリティッシュショートヘアの1日の食事の総摂取カロリーは、240～560kcal程度です。食事の回数は2～3回程度が良いでしょう。

老猫期

7歳を過ぎて老猫期に入ると、シニア猫用のエサに切り替えましょう。運動量が減ることから太りやすくなりますので、低カロリーで消化の良いフードを1日に3～4回に分けて与えるようにしましょう。
ブリティッシュショートヘアのエサ選びのポイント3.栄養素に注意する

必要な栄養素がバランス良く取れるエサを選びましょう。

猫に必要な栄養素は、たんぱく質・脂肪・ビタミン・ミネラル・炭水化物です。

「総合栄養食」とパッケージに書かれたエサは、これらの栄養素がしっかりと含まれています。普段の食事は総合栄養食から選びましょう。

体重の管理方法

ブリティッシュショートヘアは運動があまり好きではないのですが、運動不足になると、どうしても太りやすくなってしまいますので、無理のない範囲で運動ができる環境を整えてあげましょう。

キャットタワーを設置したり、おもちゃを準備して飼い主が遊んであげると良いでしょう。それと同時に食事管理をしっかりとし、エサを与えすぎないようにしましょう。

また、我慢強い性格のため、気づかない間にストレスをためてしまい、それが肥満に繋がることがあるようです。ブリティッシュショートヘアがストレスを感じないように、周囲の環境に気を配ってあげましょう。

痩せすぎの原因と対処方法

ブリティッシュショートヘアが痩せすぎてしまった場合、いくつかの原因が考えられます。

食欲があるのに痩せてしまう場合は、「病気」「エサが合っていない」ということが考えられます。行きつけの動物病院で診てもらったり、年齢に合ったエサを与えているかどうかを確認してみてください。

食欲がない場合は、ストレスをためていないか注意してみましょう。

太り過ぎの原因と対処方法

「エサの量が多すぎる」「運動量が少ない」「ストレスで過食している」「病気」などが考えられます。決まった量のエサを与えるようにして、運動量を増やすことが大切です。

また、ブリティッシュショートヘアにとってストレスを感じる環境になっていないか確認し、定期健診を欠かさないようにしましょう。

まとめ

少し太りやすい体質のブリティッシュショートヘアですが、飼い主のちょっと心掛けで、適切な体重管理をすることができます。

飼い主は、日頃の食事や運動に気を配り、ブリティッシュショートヘアがストレスを感じない環境を整えてあげましょう。

あなたの可愛いブリティッシュショートヘアが楽しく食事をし、いつまでも元気でいるために、今回の記事が役立つことを心から願っています。

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